
デリバリーで利益が残らない店には、共通のつまずき方があります。設計・出店・集客・オペレーション・単価の5つの場面で避けるべき20の落とし穴を、∞Delicious代表がまとめました。
結論:うまくいかない店は、同じところでつまずいている
デリバリーで利益が残らない店を数多く見てきましたが、つまずき方はだいたい同じです。しかも、どれも始める前や早い段階なら避けられるものばかりです。
この記事では、私が実際に見てきた20の落とし穴をまとめました。当てはまるものがあれば、そこから直してください。
株式会社∞Deliciousの関根です。17歳から飲食の現場に立ち、今も自分の店を経営しながら、厨房を持つ事業者の支援をしています。
こんな方に向いています
✅ これからデリバリーを始めようとしている
✅ 始めてみたが、思ったほど利益が残っていない
✅ 何が悪いのか分からないまま、なんとなく続けている
✅ 一度やめたが、もう一度挑戦したい
メニューと価格の地雷(1〜5)
1. 店のメニューをそのまま載せる 届くまでに崩れる、湿気る、冷めて味が変わる。低い評価がついて、そこから戻すのに時間がかかります。
2. 店頭と同じ価格で出す 手数料をそのまま自分の利益から払っている状態です。売れるほど苦しくなります。
3. メニューを10品も20品も並べる 原価も仕込みも分散し、どれも中途半端になります。まずは3〜5品に絞ってください。
4. 一番安い商品を、利益の出ない価格で出す 入口として安い商品を置くのは有効ですが、赤字で置くと注文が入るほど損をします。安く見せつつ、利益は薄く残す設計にします。
5. 梱包費を計算に入れない 容器、フタ、袋、箸、タレのカップ。ここが抜けていると、計算上は儲かっているのに現金が減ります。
出店と売り場の地雷(6〜10)
6. いきなり全部のサービスに出す 手数料も、レビューも、管理も分散します。まず1社に絞って、設計を固めるほうが早いです。
7. 大手と同じ土俵で価格勝負をする 同じカテゴリで大手と並べば、価格で比べられます。売り場をずらして、比べられにくい場所を選びます。
8. カテゴリや商品名を、ざっくりした言葉で登録する 「グルメ」「料理」のような広い言葉では、探している人に見つけてもらえません。具体的な言葉を使います。
9. 配達できる範囲に注文する人がいるか確かめずに始める 準備を全部整えてから、注文がほとんど入らないと気づくのが一番つらいパターンです。始める前に確認します。
10. デリバリー専用の厨房や設備に投資する 固定費が乗った瞬間に、「費用ゼロで始める」という前提が崩れます。まずは今ある厨房で。
集客と写真の地雷(11〜14)
11. 土台ができていないのに広告を回す 写真も説明も価格も整っていない状態で広告を出すと、見られる数だけ増えて注文にはつながりません。穴の空いたバケツに水を注ぐのと同じです。
12. 暗い写真、盛りすぎた写真を載せる 暗い写真は選ばれません。逆に、実物と違う盛りすぎの写真は、届いた瞬間にがっかりされて低い評価につながります。
13. レビューに返信しない 無料でできて、信頼にも評価にも効く手段を捨てていることになります。全件に短く返すだけで十分です。
14. 高評価と引き換えに特典を渡す 評価そのものへの見返りは、規約違反になる可能性があります。本業でデリバリーをしている店なら、アカウントを失う影響は大きいです。
オペレーションと人の地雷(15〜17)
15. 忙しくなった瞬間に人を雇う 仕込みを前倒しすれば、今の人数でさばける件数は増やせます。先に人を増やすと、その人件費で利益が消えます。
16. 店内のピークにデリバリーを重ねる 空き時間を使うのが前提です。ピークに重ねると、単に忙しさが二段重ねになります。
17. 数字を追いすぎて体を壊す 件数を増やすこと自体が目的になると、本末転倒です。空いた時間を取り戻すために始めたはずです。
単価とリピートの地雷(18〜20)
18. 集客のために割引を配り続ける 値引きで来たお客様は、もっと安い店が出た瞬間に移ります。手取りだけが減ります。
19. 常連にも毎回手数料を払い続ける 出会いはプラットフォーム、その後の関係は自分の側へ。ここを設計していないと、同じお客様に何度も出会いの費用を払い続けます。
20. 毎日数字に張り付く、または一切見ない どちらも消耗します。週に1回、決めた数字だけ見る。これで十分回ります。
まとめ:20個を一度に直さなくていい
全部に当てはまっていても、慌てる必要はありません。効く順番があります。
✅ まず1〜5(メニューと価格)を直す。ここが利益の土台です
✅ 次に11〜13(写真・説明・レビュー返信)。ここは無料でできます
✅ そのうえで広告を考える
✅ 人を増やすかどうかは、仕込みの前倒しを試した後で判断する
✅ 常連が増えてきたら、19(囲い込み)に取りかかる
順番を飛ばすと、お金と時間だけが出ていきます。特に「土台ができていないのに広告を回す」は、一番よく見て、一番もったいない失敗です。
∞Deliciousでは、「今どこでつまずいているか」を数字から特定するところから支援しています。お気軽にご相談ください。
▶ ご相談はこちらhttps://lin.ee/STXP23p
関根和樹(株式会社8Delicious 代表取締役)
17歳から飲食の現場に立ち、飲食店経営とコンサルティングに従事。5年で139名の事業者を支援。自身の店で遊休厨房を使ったデリバリーを実証し、貢献利益率約45%を確認。
主な事業:コンサルティング/飲食業/弁当事業/ケータリング事業/広告運用事業/不動産事業


