出店したのに注文が来ない。レビューがないから見つけてもらえない。この悪循環を規約の範囲内で抜け出す方法を、8Delicious代表・関根和樹が解説します。

結論:最初の30日は「信頼の土台」を作る期間

出店したばかりの店は、たいてい同じ壁にぶつかります。

レビューがない。だから上位に出てこない。だから注文が来ない。だからレビューも溜まらない。この悪循環です。

ここを抜けるために、派手な裏技は必要ありません。注文をきちんと受けて、早く作って、届いた分に丁寧に返す。この積み重ねが、アプリ側からの評価にも、お客様からの評価にもつながります。地味ですが、これが一番確実です。

最初の30日でついた評価は、その後ずっと残ります。逆に言えば、ここで手を抜くと、あとから挽回するのに何倍も時間がかかります。

株式会社8Deliciousの関根和樹です。17歳から飲食の現場に立ち、今も自分の店を経営しながら、厨房を持つ事業者の支援をしています。

こんな方に向いています

✅ 出店したばかりで、注文がほとんど入らない

✅ レビューが0件のまま止まっている

✅ これから出店する予定がある

✅ デリバリー始めたけれど何から手をつければいいか分からない

✅レビューの増やし方がわからない

最初の30日にやる4つのこと

1. 受けられる時間だけ開ける

注文が来たのに断る。これが一番、評価を落とします。アプリ側からも「受けない店」と見られ、表示にも影響します。

逆に言えば、開けている時間を短く絞ってでも、開けている間は確実に受ける。この状態を作るほうが、長く開けて断るより強いです。忙しい時間は最初から閉めておきましょう。

2. 調理と受け渡しを早く、安定させる

出来上がりが遅れると、配達員を待たせ、料理も冷めます。届いた頃には評価が下がる条件が揃ってしまいます。

仕込みを前倒しして、注文が入ったら組み立てるだけの状態にしておく。最初の30日こそ、ここを徹底してください。

3. レビューには全件返す

無料でできて、一番効く作業です。良い評価にも、厳しい評価にも返す。

厳しい評価への返信は、言い訳ではなく、事実の確認と改善する点を短く書きます。読んでいるのは書いた本人だけでなく、これから注文するかどうか迷っている人です。丁寧な返信が並んでいる店は、それだけで信頼されます。

4. 1枚目の写真を作り込む

どれだけ表示されても、写真で止められなければ開いてもらえません。明るさ、寄り、湯気。最初から手を抜かずに作ります。

ここで盛りすぎた写真を使うと、届いた瞬間にがっかりされて低い評価につながります。実物と揃えるのが鉄則です。

やってはいけないこと

高い評価と引き換えに特典を渡す

「高評価をくれたら割引」といった施策は、規約違反になる可能性があります。本業でデリバリーをしている店なら、アカウントを失ったときの影響は計り知れません。手を出さないでください。

土台ができていないのに広告を出す

写真も説明も価格も整っていない状態で広告を出しても、見られる数が増えるだけで注文にはつながりません。広告は、土台ができてからです。

次回使えるクーポンは「条件なし」で

リピートを作りたいなら、注文してくれた全員に次回使えるクーポンを渡すのが安全です。レビューを書くことを条件にしない。これだけで、規約の心配をせずにリピートの動機を作れます。

しかも、このクーポンを自分の側(LINEや自社の注文窓口)で使える形にしておくと、常連を手数料の外に連れ出す入口にもなります。

私の実例:土台を固めてから数を出す

私は自分の店で、受ける時間を絞り、仕込みを前倒しし、レビューに返し続けることから始めました。派手なことは何もしていません。

そのうえで利益の設計をやりきり、貢献利益率約45%を確認しました。貢献利益率とは、食材原価・梱包費・プラットフォーム手数料をすべて差し引いた後に残る利益の割合です。本業のスタッフが空き時間に対応したため、追加の人件費は発生していません。1注文あたりの追加作業は、実測で5〜10分でした。

1食の価格1食あたりの貢献利益(45%)1日30食月の貢献利益(30日)
1,000円450円13,500円約40.5万円
1,500円675円20,250円約60.8万円

※貢献利益率45%、追加の家賃・人件費ゼロを前提にした試算です。1日30食は、1件5〜10分として合計3〜4時間ほどの作業量になります(仕込みを前倒しした場合)。実際の利益は、価格・原価・手数料の条件によって変わります。この数を出せるようになったのは、最初の30日で土台を作ったからです。順番を逆にすると、評価が落ちた状態で数だけ増え、収拾がつかなくなります。

よくある質問

Q. 最初はどれくらい注文が入るものですか?

店や商圏によって差が大きいところです。ただ、最初の数日で判断しないでください。写真とメニューを整えながら、2〜3週間は様子を見ます。

Q. 家族や知人に注文してもらうのはどうですか?

サービスによっては規約で制限されている場合があります。事前に確認してください。少なくとも、評価を依頼するのは避けたほうが無難です。

Q. 厳しい評価がついてしまいました。

事実を確認して、改善する点を短く返信してください。1件の厳しい評価より、それにどう返しているかのほうが見られています。

Q. 30日たっても注文が入りません。

売り場(カテゴリ)と商品名、写真を見直してください。そもそも見られていないのか、見られているのに選ばれていないのかで、直す場所が変わります。

まとめ:地味な4つを、30日続ける

✅ 受けられる時間だけ開けて、開けている間は確実に受ける

✅ 仕込みを前倒しして、早く安定して出す

✅ レビューには全件返す

✅ 1枚目の写真を実物どおりに作り込む

✅ 高い評価と引き換えの特典には手を出さない

最初の30日でついた評価は、その後ずっと効いてきます。派手な手を探すより、この4つを淡々と続けるほうが早いです。

8Deliciousでは、出店直後の設定から運用まで、まとめて支援しています。お気軽にご相談ください。

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関根和樹(株式会社8Delicious 代表取締役)
17歳から飲食の現場に立ち、飲食店経営とコンサルティングに従事。5年で139名の事業者を支援。自身の店で遊休厨房を使ったデリバリーを実証し、貢献利益率約45%を確認。
主な事業:コンサルティング/飲食業/弁当事業/ケータリング事業/広告運用事業/不動産事業

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