店頭と同じ値段でデリバリーに出していませんか。手数料と梱包費を織り込んでも選ばれる価格の決め方を、自店で貢献利益率45%を確認した∞Delicious代表が解説します。

結論:価格は「後から決める」のではなく「先に決める」

デリバリーで利益が残らない一番の原因は、店頭と同じ価格で出していることです。

デリバリーには、店内飲食にはない費用がかかります。プラットフォームの手数料と、梱包費です。これを織り込まずに値付けすると、売れば売るほど利益が薄くなります。

順番が大切です。原価を計算してから「じゃあこの値段で」と決めるのではなく、手数料と梱包費を差し引いても利益が残る価格を先に決め、その価格に見合う中身を作ります。目安として、デリバリー価格は店頭価格の110〜140%で設計します。

株式会社∞Deliciousの関根です。17歳から飲食の現場に立ち、今も自分の店を経営しながら、厨房を持つ事業者の支援をしています。

こんな方に向いています

✅ 店頭と同じ値段でデリバリーに出している

✅ 値上げするとお客様が離れそうで怖い

✅ 手数料を引いた後にいくら残るのか、計算したことがない

✅ 安くしないと選ばれないと思っている

価格を決める4つのステップ

ステップ1:出ていくお金を全部並べる

1食あたりで出ていくお金を書き出します。

  • 食材原価
  • 梱包費(容器、フタ、袋、箸、タレのカップまで)
  • プラットフォーム手数料

手数料の率は契約やプランによって変わります。必ず自社の最新の条件を公式情報で確認してください。

ステップ2:店頭価格の110〜140%で置いてみる

目安は、店頭価格の110〜140%です。手数料の率が高いほど、上のほうに寄せる必要があります。

ここで大事なのは、店頭の値段を上げるわけではないことです。店に来てくれるお客様の価格はそのまま。デリバリーは、配達という別のサービスが乗っているぶん、価格が違って当然です。

ステップ3:残る額を確認する

ステップ2で置いた価格から、ステップ1の3つを引きます。残った金額が、その1注文で手元に残るお金です。ここが薄すぎるなら、価格を上げるか、原価か梱包費を見直します。

ステップ4:価格に見合う中身にする

価格を上げたぶん、届いた瞬間の満足も上げます。量を少し増やす、写真と実物を揃える、容器を変える。「この値段なら納得」と思ってもらえる状態にして初めて、その価格が成り立ちます。

安さで勝負しないほうがいい理由

大手チェーンは、価格そのもので戦ってきます。同じ土俵に乗ると、体力の差でほぼ負けます。

個人店や小さな事業者が勝てるのは、価格ではなく中身です。手作りの質、素材、その店らしさ。これが伝われば、少し高くても選ばれます。安くして選ばれた注文は、もっと安い店が出てきた瞬間に消えます。

私の実例:価格を設計したら、貢献利益率は約45%になった

私は自分の店でこの順番で価格を組み直し、貢献利益率約45%を確認しました。貢献利益率とは、食材原価・梱包費・プラットフォーム手数料をすべて差し引いた後に残る割合です。本業のスタッフが空き時間に対応しているため、追加の人件費はかかっていません。

1食の価格1食あたりの貢献利益(45%)1日30食月(30日)
1,000円450円13,500円約40.5万円
1,500円675円20,250円約60万円

※貢献利益率45%、追加の家賃・人件費ゼロを前提にした試算です。実際の数字は条件によって変わります。

価格を変えずに中身だけ削ると、評価が落ちて注文も減ります。先に価格を決めて、その価格に見合う中身を作るほうが、結果的にうまくいきます。

よくある質問

Q. デリバリーだけ値段を変えていいのですか?

配達という別のサービスが乗っているため、店頭と価格を変えている店は多くあります。価格の扱いに関するルールは各プラットフォームで異なるので、最新の規約を確認してください。

Q. 常連さんに「高い」と言われませんか?

店に来てくれる常連さんの価格は変わりません。伝え方として、店頭価格は据え置きであることをメニューや説明文に書いておくと、誤解を防げます。

Q. 高くすると注文が減りませんか?

価格だけを上げれば減ります。だからステップ4が必要です。量、見た目、容器を含めて「この値段なら納得」と思える状態にしてから出してください。

Q. 原価を下げるほうが早いのでは?

原価を下げると、味や量に跳ね返ります。まずは価格の設計、次に梱包費の見直し、原価は最後です。

まとめ:手数料は、価格に織り込むもの

✅ 1食あたりで出ていくお金を全部並べる(梱包費も忘れずに)

✅ デリバリー価格は店頭価格の110〜140%を目安に置く

✅ 差し引いた後に残る額を必ず確認する

✅ 価格に見合う中身にしてから出す

✅ 安さではなく中身で選ばれる設計にする

手数料は、避けるものでも嘆くものでもなく、価格に織り込むものです。ここを設計できると、注文が増えるほど利益が積み上がります。

∞Deliciousでは、「あなたの店の商品をいくらで出せばいいか」を一緒に設計しています。お気軽にご相談ください。

▶ ご相談はこちらhttps://lin.ee/STXP23p

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関根和樹(株式会社8Delicious 代表取締役)
17歳から飲食の現場に立ち、飲食店経営とコンサルティングに従事。5年で139名の事業者を支援。自身の店で遊休厨房を使ったデリバリーを実証し、貢献利益率約45%を確認。
主な事業:コンサルティング/飲食業/弁当事業/ケータリング事業/広告運用事業/不動産事業

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